SAMURAI CITY 会津若松を感じる
会津若松市は福島県の西部に位置し、近くにある磐梯山や猪苗代湖など豊かな自然に恵まれ、会津藩の城下町として歴史が色濃く残る人口およそ12万5,000人のまちです。会津人の気質は、実直で粘り強く生真面目。その気質が、伝統を正しく後世に引き継いできたと言えるでしょう。武家社会の影響が色濃く残る会津若松にはたくさんの歴史ある武家社会の遺産が残されています。
1800年代前半に創建された会津藩校日新館は、数ある藩校の中でも規模、教育内容ともに全国随一を誇る武家の教育機関でした。武家の男子は10歳になると、日新館に入学する決まりになっており武士道を徹底的に叩き込まれました。「ならぬものはならぬものです」とは、日新館での会津藩士としての「什の掟」の末文ですが、道理を重んじ道理を曲げない 実直なこの精神こそサムライスピリッツであり、現代の会津人気質にも繋がっているのかも知れません。
会津若松のまちを観光していると、そんなサムライスピリッツを垣間見ることのできる見どころがたくさんあります。最も象徴的なのが、幕府軍と新政府軍が激突した戊辰戦争の際に、西軍の激しい攻撃にも耐えた難攻不落の名城「鶴ヶ城(会津若松城)」。現在の鶴ヶ城は1965年に再建されたもので、赤瓦の天守閣は幕末期の城の姿を忠実に再現しました。赤瓦の天守閣は現存するものでは唯一とか。また城内には抹茶がいただける茶室「麟閣」があります。その他の見どころとしては、室町時代に作られた大名型山水庭園「御薬園」、会津藩主松平家の墓所、戊辰戦争の際に自ら命を経った白虎隊十九士の墓など、会津若松市にはたくさんあります。めまぐるしく変化する現代社会にあって、歴史的遺産が今も大切に保全され受け継がれています。
しかも、かつての日本人に脈々と受け継がれてきた武士道の精神を垣間見ることができるのは、会津若松市だけと言っても過言ではないでしょう。サムライスピリッツを全身で感じることのできる旅に出かけてみませんか?