工芸品(施設なし)/ 赤べこ

赤べことは、赤い小さな牛のこと。400年以上前に子供のおもちゃやお守りとして作られ、今では会津若松のシンボルとして親しまれています。赤べこは張り子でできており、牛の体に空いた穴に首が入るようになっています。赤べこの特徴は首が上下に動くことで、頭を揺らすような動きをします。
 
赤べこの起源には諸説ありますが、会津の圓蔵寺に由来する説が有名です。807年頃、圓蔵寺を建立する際、住職が重い資材を運ぶために牛を使ったそうです。ところが、ある日突然、謎の赤牛(現代語では褐牛と思われる)が現れ最後まで懸命に働いてくれた他の牛たちを引き連れて来ました。
この牛に感謝した人々は、境内に赤べこの像を建立し、やがて赤べこは無病息災、開運の意味を持つようになりました。
幸運のシンボル
1590年に会津藩主となった蒲生氏郷(1556-1595)は、家臣のために新たな収入源を確保する方法を模索しました。寺で赤べこの話を聞いた蒲生は、赤べこをモチーフにした小さな玩具を職人に作らせ、この地方に玩具産業を興すことにしました。この頃、日本では天然痘が流行していました。赤べこの玩具を持っている子どもは罹りにくいとされ、縁起物として人気が出ました。日本では昔から赤は縁起の良い色とされており、赤べこの色が縁起担ぎに繋がったのかもしれません。
 
赤べこは現在も手作りされており、会津若松の代表的な民芸品であります。和紙に糊とチョークを混ぜたものを染み込ませ、木型に巻きつけて牛を作ります。和紙が乾いたら、牛を半分に割って型から外し、さらに紙を重ねてつなぎ合わせます。頭と首は胴体の空洞から紐で吊るされます。
 
体験工房では、自分だけの赤べこの絵付けに挑戦し、世界でたった一つのお土産を作ることができます。近年は、年齢を問わず参加できるワークショップとして、学生達や観光客に人気です。既製品は、市内のお土産屋さんで購入できます。

手作り体験広場 番匠

会津を代表する張り子民芸品「赤べこ」の製造元。赤べこの絵付けが体験できる貴重な体験と楽しい思い出の場を提供しております。家族旅行(個人の方)は予約不要でいつでも体験できます。又、一度に350名の体験が可能です。今大人気なのが会津の人気キャラクター「あかべぇ」の土鈴の絵付体験です。館内では赤べこのいろいろグッズも直売しております。

おみやげ処 やまが

会津の民芸品、赤べこの製造販売元会津のキャラクターグッズやオリジナル商品の製造販売。ポケットパーク併設でおやすみ処に便利

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